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ガーランド | |
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ドビュッシー「忘れられた映像」、「夢」、「ロマンティックなワルツ」、「夜想曲」、「版画」、他 アラン・プラネス harmonia mundi
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朝霧が庭に立ちこめた。草花が霧にかすんで奇麗。窓ガラスを流れる雫が花色に染っていく。あの頃と同じように。 「なんだよ、そのカッコ」 孫娘が庭で遊んでいる。それにしても、あの娘はでんぐり返しが好きね。もう、お転婆なんだから。誰に似たのかしら? 「こんな急な丘を登れるのかな?」 霧が風で流れていく。海が遠くに見えはじめた。きっと霧が晴れるときの海辺の丘は幻想的でしょう。雄大な海が広がる風景が目に浮かぶ。 「霧でよく見えない」 海辺の丘には、クローバーの花が白い絨毯のように咲いていた。西風に揺れるクローバーの花は、まるで妖精たちが踊っているように思えて、自分が童話のお姫様になったような気分だった。 「クローバーの花を集めよう」 ずいぶん長い間、あの丘には登っていない。まだ、あの丘に登れるかしら? 「どこへ行ってたんだよ?」 私たちは古に栄えた王族の末裔。王族には一人の美しい王女がいた。王女は一人、国を離れ、海辺に建設した街で享楽の限りを尽くした。怒った神は罪深き王女と共に街を海に沈めてしまった。そう、あの街。だから、あの街を見ると、私たちは不思議な夢を見るんだって。あの時、未来の私が見えた……気がした……。 「どっちと結婚する? 俺か? 奴か? それとも……」 あの日に語り合った事が現実になった。千五百年の時を越え、忘れ去られた王国の、途絶えた王位の継承者に私がなる。孫娘は嬉しいかもしれない。だけど、私にとってはどうでもいいこと。だってもう、私の頭には冠が載っている。さあ、行きましょう。みんなが待っている、あの丘へ。 |

